歯科医療における行動学①
歯科衛生士養成課程では、「生活行動学」を基礎として教えるケースが非常に多いです。
厳密には生活行動学的アプローチと言い換えても良いです。
その理由としては、今までの歯科医療現場において、保健指導の成果が現れない、行動変容が現れないケースには、歯科医療側のフォーカスする場所が偏り、患者の口腔内ばかりに向いていることが多く、本質的な原因である生活行動やその行動原理に目を向けていない為に「患者の行動や考え方が理解できない」という心理が働き、対応できない場合が多いのです。
虫歯(う蝕)、それから歯周病に代表されるような口腔内の疾患は、殆どの場合が発病も予防も個人の生活行動に左右されます。
極端な事を言えば、完璧な予防行動を実施できれば口腔内疾患は殆ど起こりません。
食事や歯磨き、受信・受療などの口腔保健行動は、口腔保健を改善する為のものであると同時に、疾患の原因ともなります。
その為に個人の口腔保健を改善を促すためにはその病態を把握するだけではなく、その状態に至る経緯「根源的な原因(cause of causes)」を診ていく事が重要で、それこそが行動の背景である環境と心理を理解する事であるのです。
上記の根源的なアプローチのために行動科学を学ぶことが求められています。
そもそも、行動科学という事について簡単な解説を行いますと、人間の行動には意識的な行動と無意識の行動、また生得性行動・学習性行動というカテゴライズの基、個人や集団の行動を学術的に分析したものです。
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